三重ブログ

三重県民なら知ってて当然! しめ縄を1年中飾っている理由って?

正月でもないのにしめ縄を飾る? 伊勢の不思議

すす払いをして、門松・しめ縄・鏡餅を飾って…。年神様を迎える新年の準備は色々ありますが、今回はしめ縄のお話です。しめ縄はクリスマス後から28日あたりまでに飾り、松の内の終わる頃(関東では7日、関西では15日頃)に他の正月飾りとともに外し、左義長(どんど焼き)に持っていくか神社に納めるのが一般的です。

しかし、伊勢ではしめ縄が1年を通して飾られています。他県から来られる空は「正月でもないのになんでしめ縄が?」と伊勢の町並みを見て驚かれるようです。

しめ縄は神域と現世を隔てる「結界」

しめ縄は「注連縄」と書き、神道における神祭具です。稲や麻などの藁や葛の茎の繊維で作られますが、最近はビニールで出来た安価なものも見かけます。しめ縄には神様を祀るにふさわしい場所を意味し、神域と現世を隔てて不浄なものが入らないようにする「結界」の役目を果たしています。その起源は日本神話で天照大神が天岩戸から出た際に、二度と天岩戸へ篭もることができないようにしめ縄で戸を塞いだこととされます。

日本のお正月は家々に年神様をお迎えする行事です。しめ縄は、自分の家が年神様を迎えるのにふさわしい神聖な場所として整えられていることを示すため玄関に飾られるようになったそうです。

伊勢でしめ縄を飾る理由は蘇民将来にあり

ではなぜ伊勢で1年中しめ縄を飾るようになったのでしょうか。

それにはこんな伝説が関係しています。「その昔、伊勢の地を旅していた須佐之男命が夕暮れに泊まるところがなく困っていたところ、蘇民将来という男が一夜の宿を貸し貧しいながらも精一杯もてなしました。
須佐之男命はこれを大変喜び、一宿の恩として『蘇民将来の子孫と書いて茅の輪を門口にかけておけば子孫代々病を免れる』言い残しました。以来、蘇民家は疫病を免れ代々栄えました。」この故事にあやかり、伊勢の人々は「蘇民将来子孫家門」の札をしめ縄につけて1年中門口に飾るようになったとか。

無病息災を願う風習が現代にも受け継がれている伊勢地方、素敵ですね。