三重ブログ

伊勢神宮とうちわの関係 江戸時代から続く伝統工芸品の歴史

三重県の伝統工芸品「日永うちわ」

暑い日が続く夏。
クーラーを効かせた部屋に、一日中篭っていたい…でもそれだと、体にも悪いですしエコじゃないですね。
最近では手軽に涼める夏の節電アイテムとして、「うちわ」が注目されています。

三重県で「うちわ」といえば、県の指定伝統工芸品の一つである「日永うちわ」がパッと浮かびますね。
古くは江戸時代から、伊勢神宮を参拝する「お伊勢参り」のお土産として親しまれてきました。

「日永うちわ」の特徴は、丸柄。丸い竹を一本そのまま柄に使用することで、持ちやすいうちわになっています。また、女竹という扇状に編み上げる高度な技術のおかげで、柔らかい風を生み出すことができます。
(参考:日永うちわ

日永うちわの歴史

日永うちわは、300年ほど前、農家の人々が農閑期に地元の良質な竹を原料につくり始めたのがきっかけだといわれています。それを東海道「日永の宿」で売るようになってからは、お伊勢参りの土産物として大人気になりました。

日本伝統文化振興機構(JTCO)には、

街道には十数軒もの製造業者、多くの土産物屋があり、賑わっていました。
(引用:日本伝統文化振興機構

とあり、当時の人気ぶりが伺えますね。

しかし、時代の流れにより歩く旅人は減り、日永うちわの需要も激減。更に人々がクーラーで過ごす現在は、日永うちわの店はたった一軒になってしまいました。

文化をつなぐためのうちわ開発

現在、一軒しかない日永うちわの店「稲藤」では、再び多くの人にうちわに興味を持ってもらうため、新しいアイデアのうちわを製造しています。

例えば、夏に使用するということで一石二鳥の「虫除けうちわ」や、扇ぐことで涼しさだけではなく香りを届ける「香るうちわ」、他にも国指定伝統的工芸品である伊勢型紙を使ったうちわなど今までになかったオリジナルうちわに挑戦しています。

昔と今の技術を融合させながら、日永うちわの販売は現在も続いています。

伊勢神宮でも暑い日はまだまだ続きます。参拝の際には日永うちわを持って歩けば、より歴史や文化の風を感じることができるかもしれませんね。