三重ブログ

日本茶だけじゃない!三重の紅茶の優しい魅力

三重県はお茶の生産量が静岡や鹿児島に次いで第3位であり、これについては前回の記事でご紹介しましたね。紅茶派の方は少し残念に思うかもしれませんが、そんなところに朗報です。三重県は日本茶だけでなく紅茶に関しても力を入れているのです。その様子をご紹介しましょう。

 

県内ではどこで生産されているの?

さて、三重県内の主にどこで紅茶が生産されているかといいますと、その場所は松阪市にあります。その中でも山間部にあたる飯南・飯高地区は温暖な気候、豊かな自然、そして清流櫛田川に恵まれた土地であることから、ここは県内有数のお茶の産地となっているのです。

 

ここで栽培されているのは、一般的には日本茶に使われる「やぶきた茶」です。多くの日本の紅茶(和紅茶)はそれぞれ紅茶専用品種を用いることが多いのですが、この地区で生産される紅茶はそれらとは異なり、やぶきた茶の茶葉を発酵させて作られています。もともと甘みのあるこの茶葉の2番茶を使用して和紅茶を作ると、茶葉本来の甘みと紅茶特有のすっきり感が絶妙にマッチし、砂糖を使わずともおいしい紅茶になるのです。日本茶の茶葉を紅茶にしているので、和洋どちらのライフスタイルにも合いますよ。

 

このやぶきた茶を使用した和紅茶は「伊勢の和紅茶」の名前で「伊勢マルシェ」より販売されています。詳しくはそちらのホームページもご覧ください。

 

亀山紅茶の復活のきざし

ここまでは松阪に焦点を当ててきましたが、最近は亀山市でも紅茶に関する新たな動きもあるようです。もともと亀山は戦後から昭和40年代まで日本有数の紅茶の産地であり、ここで生産されていた日本最初の紅茶専用品種「べにほまれ」は、海外の紅茶とも肩を並べる評価を得ていました。しかし以降海外産紅茶輸入の自由化や各産地との競争により、亀山市での紅茶生産はほぼなくなってしまっていたのです。

 

ところが亀山と関の間に奇跡的にべにほまれが残っていたことから、平成23年に県の各機関の協力を受け、市内の茶業関係者らによって「べにほまれ」を復活させるプロジェクトが始動、翌年その活動団体である「亀山kisekiの会」が発足したのです。「亀」山と「関」を合わせてkisekiというそうです。平成28年には愛知県の尾張旭で行われた「国産紅茶グランプリ2016」で金賞を受賞した実績も持っているそうです。

 

べにほまれは紅茶専用品種で、海外産の茶葉にも負けない鮮やかな赤色と濃厚な味が特徴的です。紅茶としての味がはっきり出てくるので、ストレートの他にミルクティーで飲むのもいいですね。亀山市内の各所で販売されているので、仕事やお出かけの時に立ち寄ってみてはいかがでしょう?

 

三重の紅茶も奥が深い

今回は飯南・飯高の和紅茶と、亀山のべにほまれをご紹介しました。日本茶茶葉を使ったり歴史に埋もれていたものを復活させたりと、とてもユニークなお茶ですね。紅茶には緑茶とは違ったおいしさがあり、まだまだ奥が深いので、紅茶派もそうでない方もぜひ一度三重の紅茶を味わってみませんか。