土鍋の全国シェア約80%!四日市萬古焼の魅力と特徴

  1. 三重北勢

鍋料理、お米の炊飯、おでんなどなど…
土鍋があれば、美味しい料理がたくさん作れます。

実は国内産の土鍋の多くが、三重県四日市市で作られているのをご存知ですか?
今回は、三重県四日市市の萬古焼についてご紹介していきます。

萬古焼の歴史

土鍋

土鍋は耐熱に優れており、空焚きや直火に対する耐久性も抜群!

萬古焼の発祥は江戸時代中期といわれています。
桑名の豪商で茶の湯に詳しい沼波弄山(ぬなみろうざん)が、現在の三重郡朝日町に窯をつくり自分で茶器を焼いたのがはじまりです。

萬古焼の由来は、弄山が自分の作品が永遠に残るよう「萬古」の願いを込めて名付けたこと。
実際、現在でも多くの人に愛され続けていますね。

萬古焼の土鍋は、国内の土鍋の生産高80~90%近くを占めているそうです!

(参考:BANKO LIFE【萬古焼について】

四日市萬古焼は土鍋だけじゃない?多彩な商品の数々

お茶

萬古焼は土鍋だけでもさまざまな種類があります。
大きさや形だけでなく、一時期人気を集めたタジン鍋やご飯用の土鍋、炭コンロで使う土鍋などバラエティも豊富にラインナップ。
現在ではIH対応の土鍋も登場しています。

萬古焼の代表的なものとして土鍋の他には、急須がよく知られています。
1979年、通商産業大臣より伝統工芸品として指定されたのは「紫泥の急須」。

実は三重県は「かぶせ茶」の生産量が全国1位。
緑茶でも全国3位という、お茶の産地でもあるのです。
三重県産のお茶を、三重県産の急須でいただく、というのも素敵ですよね!

(参考:三重県【伊勢茶の振興「本県における茶業」】

この他にも食器や花器など、萬古焼のジャンルは幅広く、毎日の暮らしを彩る存在です。

お気に入りの土鍋に出会えるかも?!「萬古まつり」は1年に2回開催中

萬古焼の窯元は、四日市・菰野周辺に100社以上もあります。
多種多様な萬古焼に触れ、お気に入りの逸品を探してみたい人におすすめなのが「萬古まつり」。
三重県四日市市陶栄町周辺で催される行事です。

5月の第2土曜・日曜には「四日市萬古まつり」、10月の第1日曜には「秋の萬古まつり」と称し、ジャンルも豊富に通常よりお値打ち価格で萬古焼が販売されます。

5月の萬古まつりのほうが規模は大きいですが、10月は土鍋供養祭」や「土鍋料理グランプリ」などのイベントがあるのも特徴です。

(参考:萬古の里会館【年間行事予定】

村田

ロジセンスのアートディレクター/デザイナー。千葉で生まれ、東京で馬車馬のように働き、結婚を機に伊勢市に移住。家庭を優先しながら好きな仕事を続けている。三重で衝撃をうけたモノは、「とごる」、松阪牛のすきやき、アオサの味噌汁。

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