三重ブログ

ぜひ見ておきたい天空の城 赤木城(熊野市紀和町)

紀伊山地のほぼ中央部、連なる山々のわずかに開けた丘陵に、その城があります。

桜の名所として知られていましたが、2014年ごろから、「天空の城」ともいわれるようになりました。2015年には、前年の16倍となる3万3078人の観光客が訪れました。

現在、建物は失われ、本丸や堀、石垣などが残っています。

今回取り上げるのは、赤木城(赤木城跡)です。

 

城づくりプロフェッショナル武将・藤堂高虎が築城

赤木城は、地元では、1589年ごろ藤堂高虎によって築かれたと伝わります。

藤堂高虎といえば、津藩の初代藩主であり、築城の名手としても知られています。

また、生涯に主君を7回も変え、乱世をしぶとく生き抜いたことから、処世術にたけた武将といわれることもあります。
赤木城の築城当時、高虎は豊臣秀吉の弟秀長に仕えていました。城は、豊臣政権の熊野支配に反対する勢力を抑える目的で、秀長から紀州攻めを命じられた高虎が築いたものと考えられます。

築城当時の原形を残した城跡は全国的にもまれであり、1989年に国の史跡に指定されました。

 

見事な石垣は一見の価値あり

赤木城は、2017年4月に、日本城郭協会によって「続日本100名城」に選ばれています。

しかし、一部の専門家や城マニアなどの間では、以前から、「奥熊野の山中にすごい石垣の城跡がある」と、うわさになっていたそうです。

赤木城の最大の特徴は、城域のほぼ全面を石垣によって構築している点です。石垣は、野面(のづら)乱層積み(自然石をそのまま積み上げる手法)によるもので、反りがありません。

また、城の最上部に位置する主郭には、高さ4mほどの石垣がみられます。主郭など、周りからよく見える所の石垣は、他の郭(くるわ)(※)よりも高く丁寧に積まれており、見栄えを意識して築かれています。

 

※「郭(曲輪)」とは、石垣や堀によって囲まれた平地をいいます。

 

竹田城だけじゃない。三重が誇る天空の城、それが赤木城

赤木城は、朝もやの中に浮かぶ姿から、「天空の城」として一躍有名になった竹田城(兵庫県朝来市)と雰囲気がそっくりという評判を呼び、注目を集めています。標高の高い場所にあるため、季節によっては、竹田城と同様、雲海に浮かぶ神秘的な風景を見ることができます。

最近、大手旅行会社がツアーの行程に城の見学を組み込むなどしており、多い日には3台くらいの観光バスが来るそうで、知名度も上がっています。

主郭からの町の眺めは最高です。後方には深い山々がそびえ、そして、前方には棚田が目を引き、赤木地区の昔ながらのどこか懐かしい風景が広がっています。
また、主郭には、桜が植えられ、春には城を美しく彩り、花見スポットになっています。

 

山の上に高く積み上げられた石垣と、城の上からの絶景。ぜひ見ておきたいですね。タイミング次第では、「天空の城」が見られるかも。
ちょっと遠いですが、わざわざ訪れる価値ありッ!では。

 

【MEMO】
「赤木城(赤木城跡)」

入場料   : 無料
所在地   : 三重県熊野市紀和町赤木字城山(標高約230m)
アクセス  : JR紀勢本線 熊野市駅から車で約40分
駐車可能台数: 11~15台
お手洗い  : あり
問い合わせ先:
熊野市教育委員会事務局 社会教育課(TEL 0597-89-4111、E-mail kyouiku@city.kumano.mie.jp)
ホームページURL:
http://www.city.kumano.mie.jp/kankou/akagijo/akagijo.html
ライブカメラURL:
http://kumanoshi-akagijyo.aa0.netvolante.jp:8080/viewer/live/index.html?land=ja