地元民ながら、三重県の地名の由来を知らずに生きてきました。
三重県は一体何が三重(みえ?さんじゅう?)なんだろう…
四日市は四日に市があったということなのか?
「なんで三重っていうの?」と言われたときに、地元の人間として「こうやで!」と答えられるように、今回はまとめてみました。
三重県の由来
三重県公式HP にしっかり記されていました。
『古事記』には、倭健命(やまとたけるのみこと)は東国平定の長い戦からの帰途、鈴鹿の熊褒野(のぼの)でなくなったと記されています。
三重県【「三重」・「三重県」の名の由来】
桑名郡尾津の浜から熊褒野へ向かう途中、しだいに弱ってきた命は「わが足三重のまかりなして、いと疲れたり」と語り、以後その地を三重と呼んだということです。
なんと、古事記に出てくる英雄ヤマトタケルノミコトが「足が三重に曲がるほど疲れた」と言ったから、「三重」という地名がついたんですね。
ちなみに「桑名郡尾津の浜」は、現在の桑名市多度町御衣野であり、「日本武尊尾津前御遺跡(やまとたけるのみことおづさきおんいせき)」がある場所。
熊褒野は、現在の亀山市田村町であり、「日本武尊能褒野御墓(やまとたけるのみことのぼのおんぼ)」がある場所。
その距離、34kmほど。歩くと7時間くらいの距離です。
戦のあとに7時間(それも山の中を!)歩いてたら、体力を奪われるのは当然ですね。
四日市市・津市・伊勢市の由来は?
四日市市の由来
四日市は、やっぱり「四日に市をしていた」ことが由来でした。
文明5年の外宮庁宣案に「四ヶ市庭浦」の地名が出てくる。
この頃すでに定期市「四日市」が立っていたことがうかがえる。
四日市市【遠隔、四日市市の歴史(年表)】
ちなみに、三重県以外にも四日市は存在しています。
青森県、秋田県、福島県、新潟県、富山県、石川県、愛知県、鳥取県、大分県…めちゃめちゃありますね。
それぞれのほとんどが「四日に市を開いていたことが由来」だそう。
津市の由来
日本市短い市名「津市」。その由来も気になるところです。
津市は、古くは安濃津と呼ばれ、坊津(ぼうのつ)(鹿児島県南さつま市)・花旭塔津(はかたつ)(福岡県福岡市)と並んで「日本三津」の一つとされます。
これは、中国から見た重要な港であることを意味し、中国との貿易港の一つとして流通拠点の機能を果たしていたと考えられます。
津市【市の概要】
中国と貿易の拠点としての「港」という意味での「津」だったのですね。
なお現在も、津市の中に「あのつ台」と呼ばれる場所や、「安濃町」などが存在しています。
伊勢市の由来
伊勢神宮で有名な「伊勢市」。
しかし、伊勢市のある場所が「伊勢市」になったのは昭和30年の出来事だそう。
「伊勢市」というのは昭和三十年から使われている比較的新しい名称です。
では、その前はなんだったのか。年配の方はご存知でしょうが、「宇治山田市」と言いました。
公益社団法人 伊勢市観光協会【伊勢講座「伊勢」は旧国名なのです、の話。(その一)】
ほんの66年前までは「宇治山田市」だったなんて…知らなかった…。
江戸の頃から親しまれてきた「お伊勢参り」にちなんで「伊勢市」へと変更されたそうです。
他の市町の由来も知りたくなってくる
今回ご紹介した3つの市以外に、三重県内には29の市町が存在しています。
他の地名についても、今後ご紹介できればいいな~!と思っておりますので、お楽しみに。