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薬を包むオブラート。発明者の小林政太郎は三重出身って知ってた?
「オブラートに包む」という慣用句で有名なオブラート。
薬に包むのに使われるなど、一度は見かけるものですね。
実は三重県出身者が発明したものなんです。
今回は、そんなオブラートと、発明者である小林政太郎についてまとめました。
オブラートについて
オブラートはデンプンなどで作った薄い半透明の膜状の物質で、水に溶けやすく粉薬などを包んで飲むために使われます。
今は薬でなくお菓子を包んだものを目にすることが多いかもしれません。
キャラメルやボンタン飴を包んだ半透明の紙でオブラートを知った、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
発明者の小林政太郎は三重出身
オブラートは元々キリスト教の儀式で使用されるウエハースに似た薄焼きパン(聖餅)を指す言葉。
オブラートは19世紀後半に日本へ輸入されました。
当時のオブラートは硬質オブラートと呼ばれるせんべい状のもので、水に浸して柔らかくしたうえで薬を包んで服用する手間のかかるものだったそう。
もっと簡単に粉薬を飲めないかというところから、今ある柔軟オブラートを発明したのが三重の医師・小林政太郎だったのです。
医師の長男として生まれた小林政太郎は弱冠18歳で医師開業試験に合格、1902年に柔軟オブラートを発明し特許を取るとともに会社を設立しオブラートの製造を開始しました。
その後、イギリス・アメリカ・ドイツ・フランスでも特許を取得し柔軟オブラートは世界中に広まっていきました。
参考:三重県【歴史の情報蔵「海外でも許可取り、供給‐小林政太郎の柔軟オブラート」】
最近のオブラートは意外な使われ方をしていた
粉薬の減少とともにオブラートに包む機会は少なくなりましたが、最近はちょっと変わった使われ方をしているようです。
キャラ弁
オブラートに食紅でイラストを書いてチーズやパンに貼ります。着色が簡単にできそうですね。
入れ歯固定
オブラートを畳んで入れ歯にオブラートをのせてはめます。無味無臭なので食べ物の味を損なわないそうです。
他にも新しいオブラートの使い方があるかも知れませんね。