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三重県が全国ワーストワン!?信号機のない横断歩道の一時停止
東京から三重に移住して、まず生活の中で一番に変わったことは、生活のほとんどが車を利用することでした。仕事も買い物も全て車となると、必然的に事故が起きるリスクも高くなります。
先日、運転免許更新時の講習で、「横断歩道で一時停止をしない調査で、三重県が全国ワーストワンになった」ということを聞き、大変驚きました。
これは、2019年の一般社団法人日本自動車連盟(JAF)において実施された「信号機のない横断歩道での歩行者横断時における車の一時停止状況全国調査」による結果です。
参照:信号機のない横断歩道での歩行者横断時における車の一時停止状況全国調査(2019年調査結果)
思い返せば、毎日のように運転しながらも、信号機のない横断歩道でしっかり停まった記憶は少ないかも…、と思いました。また、小学生の登下校を見守る安全パトロールを行った際にも、子供が横断歩道で待っているにも関わらず素通りする車がいたことも…
歩行者の立場からみても、危険だなと思うことはしばしばあったように思います。
ところで、このひし形(ダイヤ)マークご存知ですか?
これは、「この先に横断歩道又は自転車横断帯があることを示す標示」です。
これによって、ドライバーは歩行者を確認したり、減速するよう知らせてくれているのですね。
もちろんそんなことは知っている、という方もたくさんいると思います。
お恥ずかしながら、私自身このマークについて、一度は習ったはずでしたが忘れがちだったのは否めません。
道路交通法には、「横断歩道は歩行者優先」の義務があります。
その内容は、
①横断歩道の手前では、停止できる速度まで原則する
②横断している、または横断しようとしている歩行者等がいるときは、手前で一時停止をして、その通行を妨げてはなりません。
などがあります。
参照:警視庁ホームページ 横断歩道は歩行者優先です
ドライバーにとって大切なお知らせをしてくれるこのひし形(ダイヤ)マーク、今一度知っておきたいですね。
2020年には全国ワーストワンから14位まで浮上!
2019年に全国ワーストワンになってしまった三重県。
しかし、翌年の2020年には全国平均(21.3%)を上回る14位(27.1%)まで浮上したのです。
参照:信号機のない横断歩道での歩行者横断時における車の一時停止状況全国調査(2020年調査結果)
なぜ浮上したのか?
三重県では、この結果を踏まえ、交通指導や、取り締まりの強化を行ってきました。
また、三重県交通安全協会と協力し、小学校などを中心に「まもってくれてありがとう運動」の啓発活動も積極的に行い始めました。
その効果が少しずつ現れたのかもしれません。
「まもってくれてありがとう運動」とは?
「まもってくれてありがとう運動」とは、児童等が横断歩道を横断する際や横断後に、停止してくれた車両の運転手の方に対して「ありがとう」と言ったり、会釈したりしてお礼の気持ちを表すことで、相手の方も「止まらなければ」という気持ちを起こさせ、安全運転意識の高揚と交通事故の減少を図ることを目的としています。
三重県交通安全協会 「まもってくれてありがとう運動」指定式 より引用
歩行者側にも意識をもってもらい、お互いに安全へ対する意識を高めることができるわけですね。
私も同様の経験をしたことがありました。手を挙げながら渡る小学生がしっかりこちらを向いて「ありがとうございます!」と言っていたのです。なんと気持ちのよいこと!
それ以来、私自身も車が止まってくれた時には必ず会釈をするようにしています。
ルールを守るだけじゃない、一人の思いやりからみんなの安心へ
横断歩道について、以前よりも意識するようになってくると、次はこういった場所だけではなく、運転速度や他の道路標識にも目が行くようになり、運転の意識が変わってきました。
一日のどこかで運転中に誰かと笑顔やお礼を交わすことが出来ると、なんとなくその日一日ほっこりした気持ちになりませんか?逆に言えば、運転中の嫌な出来事はその日一日を暗い気分にさせてしまうこともありますね。
しかし14位になったとは言え、まだ7割以上の人が守れていないのも事実。
大型スーパーやショッピングモールなども多い三重県、道路だけではなくこういった場所でも意識を高めて、一人の思いやりが、人から人へとつながり、歩行者も運転手も安心できる街になることを願いたいですね。