ノルウェーサーモンで世界のオワセに!尾鷲物産株式会社

  1. 東紀州

熊野灘に面した尾鷲市に本社を置く尾鷲物産。養殖・近海延縄鮪船などの漁業・鮮魚加工・干物加工などのほか、ノルウェー産サーモンの加工が行われています。
「ノッ、ノルウェー産サーモン?」と、驚かれた方もいるのではないでしょうか。日本に輸入されるノルウェー産サーモンの大部分は、同社が扱っているのです。サーモンを通じてできたノルウェーとの縁は、経営にも生かされているそう。

今回は、尾鷲物産を取り上げ、ノルウェー産サーモンの加工事業と、ノルウェーにならった経営戦略について、ご紹介します。

尾鷲を代表する水産物加工会社

尾鷲

尾鷲物産は、スーパー「主婦の店」尾鷲店の干物部門が始まりで、1974年に独立。当初は、鮮魚や水産加工品の仲買業を手がけていましたが、その後、水産加工業に転じ、事業を拡大してきました。

2000年頃から、自社でブリの養殖を開始。また、2013年には、自社所有のマグロはえ縄船「良栄丸」が進水。
さらに、海外市場を対象にした販路拡大にも積極的に取り組んでおり、自社で養殖したブリを、台湾、アメリカ、シンガポールなどへ輸出しています。

日本に入ってくるノルウェー産サーモンの8割を扱う

サーモン

ノルウェー産サーモンは、とろけるような食感が人気を呼び、回転ずしのネタにも多く使われていますね。このノルウェーから日本に入ってくるサーモンの約8割を、同社が加工。

ブリの加工とともに、ノルウェー産サーモンの加工にも力を入れるようになってから、同社は業績を更に伸ばしました。2016年の年間加工実績では、サーモンは約1,600トンで、ブリ(約5,000トン)に次いで2番目。今では、同社の主力商品になっています。

同社では、ノルウェー海域で養殖されたサーモンを週5回、空輸便で仕入れています。これを、切り身、刺身用サク、スライスなどに加工し、高品質のサーモン製品を全国のお客さまに提供。

ノルウェー流の経営を目指す

経営

ノルウェーは、尾鷲物産にとって、サーモンの調達先としてだけではなく、経営戦略の面でも学ぶべき点が多いといいます。

ノルウェーは、中国に次ぐ世界2位のシーフード輸出国。
同国では、政府系団体が、世界50か国以上の自国産商品に関する販売データや情報を収集。水産業者は、これを活用することで、どのタイミングでどういった国を狙って販売するのかという作戦を練ることができます。
このようなデータを基にした市場分析により、人口500万人の小国が、世界中の販売先を確保することが可能なのです。

尾鷲物産は、ノルウェーの水産物輸出戦略をモデルに、「マーケットイン」の考え方のもと、お客さまが求める鮮魚の部位を必要な量、必要な時期に供給できる体制(「部位別加工」)を整え、安定供給、安定品質、安定価格を実現し、さまざまなニーズに応えています。水産業の可能性を確信に変えるべく、尾鷲物産は事業の推進に取り組んでいるのですね。

尾鷲物産株式会社の概要

所 在 地 :三重県尾鷲市林町1-33
公式ホームページURL:https://www.owasebussan.net/

駒田

キャリアベース三重の運営担当。鈴鹿市出身、三重大学卒業、伊勢市在住な、THE・三重っ子。最近は、カメラを持ち、三重の北から南まで走り回っています。趣味は旅行。伊勢市在住だけど隣の鳥羽市の旅館に泊まったりして非日常感を味わうのが好き。

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