風光明媚で自然豊かな癒しの島 間崎島をご紹介

  1. 伊勢志摩

三重県内には、200余りの島がありますが、一般にあまり知られていない島も多くあります。英虞湾の真ん中に浮かぶ間崎(まさき)島も、そのうちの一つではないでしょうか。

間崎島には、娯楽施設や遊び場所はなく、派手に目を引くものはありません。しかし、島は、自然豊かな伊勢志摩の中でも特に素朴な風景をとどめ、手つかずの自然がたくさん残っています。

今回は、間崎島をご紹介します。

間崎島とは?

英虞湾

間崎島は、英虞湾のほぼ中央に位置する、人口約80人の島です。周囲7.4 km、面積0.36平方kmの小島であり、島の中ほどを走る道路を歩いても、15分もあれば端まで到達することができます。

島には、観光地にありがちな箱物や、食料品を売る商店もなく、漁港に自動販売機が1台あるだけであり、静かでのんびりとした雰囲気が漂っています。3 kmほどしか離れていない賢島のにぎわいが嘘のようです。

また、すばらしい景色に出会えます。特に、漁港からの夕陽や真珠筏は見どころです。
気候は一年を通じて温暖。夏季でも真夏日は比較的少なく、ビーチで海水浴などを快適に楽しむことができます。

間崎島の詳細はこちら

「宝石の島」と呼ばれたことも

真珠

間崎島に人が住んだのは、室町時代の1532年に、志摩町片田(当時は矢納村)から4所帯が移住してきたのが始まりとされています。

明治時代になると、間崎島の向かいにある多徳島において、御木本幸吉が真珠の養殖に成功します。間崎島でも、真珠の養殖が始まり、条件に恵まれていたこともあって、戦後、一躍真珠養殖のメッカとなりました。

高度成長期には「真珠景気」で沸き、「宝石の島」と呼ばれたこともあるそうで、テレビ、電話の普及率が日本一だったとか、伊勢税務署管内の長者番付の1位から10位までを島民が独占していたとか、当時の“伝説”は、枚挙にいとまがありません。

穴場のビーチはおすすめ

シュノーケリング

夏のシーズンには、南国を思わせるビーチでの海水浴がおすすめ。ビーチは、シーズン中でも、海水浴客はそれほど多くなく、プライベート感を満喫することができます。

また、海は透明度が高く、シュノーケリングが人気。リアス式海岸の湾内にあり、波も少なく、初心者の方も安心して楽しめます。海の上では、カヤックから島の風景を見るのもいいでしょう。

アクティビティーでなくてもOK。磯の香りのする風を浴びながら、浜辺を散歩したり、写真を撮ったり、海をただぼうっと眺めたりするのもまたよし。それぞれの楽しみ方で、時を忘れて、ゆったり過ごせそうですね。

たまには、普段の喧騒を離れて、静かでのんびりとしたひとときを間崎島で過ごしてみませんか。まだ島を知らないという方も、この機会に訪れてみてはいかがでしょうか。今日も、素朴な島が皆さまを待っています。

アクセス

近鉄「賢島駅」から歩いてすぐの賢島港から、和具行きのあご湾定期船で約10分(1日9便)。
運賃は、片道大人(中学生以上)380円、小人(小学生)190円。

また、和具港からも、賢島行きのあご湾定期船で約10分(1日9便)。
運賃は、片道大人250円、小人130円。

あご湾定期船の詳細はこちら

中井

伊勢市二見町生まれ。高校まで伊勢で育ち、大学から三重を出てそのまま県外に就職。30歳の時、親の病気をきっかけに地元伊勢に戻る。2014年、株式会社ロジセンスを設立。自身のUターン経験から着想を得て、地元三重への地域貢献を目的にキャリアベース三重を立ち上げる。

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