だんじりに鬼行列!見所満載の上野天神祭

  1. 三重北勢

三重県伊賀市で毎年10月に行われる上野天神祭は、例年9基もの『だんじり』が街を練り歩く大変盛り上がるお祭りです。ユネスコ無形文化遺産、さらには国の重要無形民族文化財としても指定されている、まさに三重県が誇るイベントの一つですね。

では、具体的に400年以上の歴史を持つ上野天神祭とはどんなお祭りなのでしょうか?
今回は三重県伊賀市の秋を毎年盛り上げる上野天神祭をご紹介します。

イメージと違って怖くない?上野天神祭の『だんじり』

上野天神祭

『だんじり』とは西日本特有のもので、お祭りの際に奉納される山車の呼び方です。上野天神祭に限らず、さまざまなお祭りで聞く単語であると同時に、荒々しいイメージがある方も多いのではないでしょうか。
実際に『だんじり』が登場する喧嘩まつりでは『だんじり』同士のぶつけ合いなど激しいお祭りも多く存在しています。

しかし実は上野天神祭の激しいものではなく、昼間は歴史あるその姿をゆっくりと見学でき、夜になると提灯が灯った幻想的な姿を楽しませてくれます。ユネスコ無形文化遺産に指定されるのも納得できる、日本の古き良き祭礼を感じられるひと時です。

上野天神祭オリジナル!歴史と文化を感じる『鬼行列』

1585年から始まったと言われ、400年以上もの長い歴史を誇る上野天神祭には、『だんじり』以外にも田楽、能、狂言など多くの見所があります。その中でも特に『だんじり』と並んで上野天神祭の最大の見所が、鬼の仮面を被った大人たちによる『鬼行列』。

他のお祭りでは聞きなじみがないであろうこの『鬼行列』では、ほら貝と太鼓を従えた百数十人が行列を作り、街を練り歩きます。伊賀忍者の元祖と言われている役行者、悪魔、ひょろつき鬼が作りだす行列は圧巻で、上野天神祭を語る上では欠かせないイベントですね!

ちなみに『ひょろつき鬼』というのは酔っ払いのような動きで大人を笑わせ、子供を泣かす鬼のことで、上野天神祭以外では見かけない独特な存在感を放っています。

『だんじり』を通りやすくするために行列の幅いっぱいに暴れ回るという説もあり、長い歴史の中で生み出された効率面とエンターテインメント性を両立する存在と言えるかもしれませんね。

『だんじり』や『鬼行列』など、伝統的な部分とオリジナリティー溢れる部分を持つ併せ持つ上野天神祭。2020年は残念ながら新型コロナウィルスの感染拡大防止のため『だんじり』や鬼行列は中止となってしまいましたが、2021年は開催の予定。一度は生で見てみたいお祭りですよね。

開催日程

10月22日(金) 宵々山
10月23日(土) 足揃えの儀・宵山
10月24日(日) 神幸祭
詳細は下記リンクをご覧ください。
【上野天神祭・令和3年/2021年「鬼・だんじり行事」日程】
https://www.ueno-tenjin-matsuri.com/schedule/

秋に三重県を訪れる際には、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。

駒田

キャリアベース三重の運営担当。鈴鹿市出身、三重大学卒業、伊勢市在住な、THE・三重っ子。最近は、カメラを持ち、三重の北から南まで走り回っています。趣味は旅行。伊勢市在住だけど隣の鳥羽市の旅館に泊まったりして非日常感を味わうのが好き。

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