なぜキャリアベース三重を作ったの？発起人に思いをインタビュー！

ライター駒田が、キャリアベースの発起人である中井さんに「発起人としての思い」についてインタビューしてみました！なぜキャリアベース三重を立ち上げたのか？キャリアベース三重の魅力とは…などなど、掘り下げていきたいと思います。

駒田　よろしくお願いします！

中井　こちらこそよろしくお願いします。

キャリアベース三重の歴史

駒田　キャリアベース三重の歴史は意外と長いんですよね。

中井　そうなんです。2015年に出来上がりました。2021年にリニューアルしたので記事は比較的新しいものばかりですが、ずっと三重県にまつわる記事を書き続けてきて、現在6年目になります。

駒田　すごい。そもそもキャリアベース三重を立ち上げた理由は何なのでしょうか？

中井　三重県が好きな人同士が集まって、盛り上がれるような場所づくりをしたいと思ったのが、キャリアベース三重を立ち上げた理由です。私が代表を務めている戦略・人事・ブランドコンサルティング事業を行う株式会社ロジセンスのプロジェクトのひとつとして立ち上げました。

なぜ、ロジセンスでキャリアベース三重を運営？

駒田　なるほど。しかし、なぜロジセンスでキャリアベース三重を運営しようと思ったのでしょうか？広告収入で儲けたい、とか？

中井　いいえ笑　サイトをよく見てください！まったく広告掲載はしていないです。

駒田　確かに。そうすると、ますますわからないですね。

中井　ロジセンスは2015年の発足当初、人材紹介の事業に特化して活動していました。(現在は人材紹介だけでなく、経営戦略構築支援、マーケティング改革、人事制度構築、ブランディング支援も力を入れています)

駒田　ふむ。

中井　求人票を通じて転職相談をお受けすることももちろん大事なのですが…正直、それだけだと出会える方の数は限られてしまいます。

駒田　どういうことですか？

中井　転職活動を最優先に動く方は、求人サイトなどに登録すると思いますが、「転職しようかな？」と迷っている方など、ぼんやり転職や移住に想いを巡らせている方には、求人サイトはやや敷居が高いと思います。

中井のUターン転職時の悲しい経験

中井　三重県出身の私ですが、「東京でバリバリ働きたい！」というあこがれがあり、大学卒業後は東京でしばらく働いていました。親が体調を崩したことをきっかけに、地元三重へのUターンを決意。ただ結果として、愛知県に一度転職をしてから、その後三重県に転職しました。東京での転職活動時、エージェントの方に「三重県は求人少ないですよ」と言われてしまい…

駒田　おお。実際少なかったんですか？

中井　大手企業に限ってみてみると、確かに少なかったかもしれません。転職活動時は見えてなかったですが、後々、実際に私自身が三重県で人材紹介の仕事をやってみて、実際はもっと求人がある、ということがわかりました。

三重県に元気な企業は沢山ある

中井　大手企業だけに絞らず、中堅・中小企業まで見ると、やりがいを持って働ける元気な会社はたくさんあります。ですが、特に三重県外に拠点を構える転職エージェントは、残念ながら、そのような規模の会社までカバーできていない状況でした。そこで、三重県内に本社のあるロジセンスでは、中堅・中小企業まで幅広く紹介する体制を取っています。

駒田　いいですね

中井　三重県内にやりがいを持って働ける元気な中堅・中小企業があることはもちろん、三重県で働くと仕事以外にもこんなワクワクする日常があるということを伝えるために、キャリアベース三重を立ち上げたんです。
なので、

三重に想いを馳せる人がキャリアベース三重のブログを読んでくださり、あわせてロジセンスの人材紹介サービスを知ってくださること
ブログを見て「三重県への転職に向けた情報収集として、まずは相談してみよう」「移住やUターン転職を考えている知人や家族に紹介しよう」と思ってくださること

をキャリアベース三重では大切にしています。

どんな転職相談が多い？

駒田　転職相談をしたい方は、専用窓口(リンクはこちら)から相談することになると思うのですが、実際どんな相談が多いですか？

中井　いくつか例をご紹介します。

「三重県出身です。現在は東京で働いていますが、三重県に帰りたいと思っています。一度相談させてください」

と相談いただきました。

駒田　けっこう短い文章ですね。詳細は書かなくても大丈夫なのでしょうか？

中井　問題ないです。相談フォームには簡単な内容で相談してくだされば、電話、ビデオ面談、対面での面談などを通して、じっくりお話を伺います。この方は登録後に詳しくお話を聞いていくと、Uターンと同時に、東京で経験を積んだ営業職から、行政書士職への転職を志望していました。

駒田　行政書士職！？全然イメージがつきません(笑)。

そうなんです。そもそも独立するならともかく、行政書士職での就職は、なかなか難易度高いチャレンジだと伝えましたが、本人の熱意と覚悟がしっかりあったので、志望を叶えるべく、独立系の行政書士事務所や、税理士法人など、可能性のある事業所を当社でピックアップして、求人ニーズを調査。どの事業所も当社と取引関係はなかったので、最初は怪しい営業と思われながら(笑)、地域貢献事業の一環として想いを持ってサービスを展開していることを伝えました。結果として、複数の事業所から前向きなオファーをいただき、本人の希望する行政書士職でのUターン転職を実現するお手伝いができました。

駒田　すごい！

中井　ほかにも、こんな相談をいただいたこともあります。

「サービス業で○○職を約10年経験しましたが、色々あって現在無職です。今後どうしていけばよいか…私は、どんな企業で働けそうか相談させていただきたいです」

この方は、前職で非常に輝かしい実績を持っていながら、人間関係などで精神的に参ってしまい、退職してしまった状態でした。「前職で色々あったけど、仕事自体は好きだか同業界で次も頑張るべきか？」「前職で色々あったから、同業界からは足を洗って別の業界にキャリアチェンジをすべきか？」、自身で考えていても結論が出ず、非常に悩まれていましたね。

駒田　つらい状況ですね。

中井　こんな時は、相談者の方も非常に迷われている状態なので、「こうすべきです！」などと決めつけたようにサポートは絶対しません。相談をくださった方々は「転職して活躍したい。けど、どうしていいかわからない」という、前向きな気持ちと戸惑いが混じっている状況です。こんな時は、転職の実現や、具体的な求人の紹介をゴールにする関わり方はしません。

駒田　そんな関わり方があるんですね！

キャリアコンサルティングという関わり方なのですが、ご本人のこれまでの経験を通して感じた、楽しいこと、好きなこと、嫌いなこと、などの仕事観はもちろん、どんな人生を歩みたいかという人生観まで、一緒に向き合い、考えるような時間を取るように心がけています。こちらが何か答えを出すというより、自分自身で答えを見つけることをサポートするイメージです。この方は時間はかかりましたが、最終的に求人企業と面接以外に食事会を開いたり、社長から一緒に働きたいという熱い想いを聞く機会を設けたりして、無事転職が決まりました。

駒田　重要なのは「候補者の仕事観や人生観に寄り添える」かどうかですね。

中井　そうです！

リクルート社グッドエージェントアワードを受賞したことも

中井　求職者の仕事観にしっかり向き合うことで、潜在的に持つ能力や、その人の好奇心の向く先を発見でき、新たな業界とのマッチングに成功した例もあります。

駒田　ほほう！

中井　当社に登録いただく数年前に三重県にUターン転職したIT人材の方でした。当時在職していた会社では物足りなさを感じているようで、キャリアチェンジも含め、良い求人があれば紹介してほしいと依頼いただきました。そこで、老舗飲食店の店長候補の求人を紹介しました。キャリアチェンジと言っても、あまりにも違い過ぎないかと思われますよね(笑)。

駒田　はい(笑)。さすがに、ミスマッチではないかっと思ってしまいました！

実はその飲食店はITを活用した業務効率化に課題を持っていたんです。なので、ITスキルがあり、職種は違えども根っからの人懐っこさやコミュニケーション能力の高さを持ったこの相談者であればきっと活躍できるはずと確信し、紹介しました。候補者も企業も、最初は戸惑いがあったようですが、まずは面接の場で判断しましょうとアドバイスさせていただき、最終的には双方のニーズがマッチして転職に至りました。現在は店長を経て、最高情報責任者としてIT部門の中心的な存在として活躍しています。

駒田　いまや、三重県内で、企業と人の素敵な出会いが沢山生まれているんですね。

中井　かつての私のように、三重県で働きたいけど、自分のスキルを活かせる仕事がない…と、結局県外で転職してしまったり、県内でやりたくない仕事に就いてしまう人を一人でも減らしたいと思っています。