シルクスクリーン体験など様々、伊勢市MOLE FACTORY

  1. 伊勢志摩

「伊勢市にシルクスクリーンを体験できる場所がある。」そう聞いて飛びつき、早速その場所に行ってきた。場所は伊勢市岡本に位置し、名前を「MOLE FACTORY」(モールファクトリー)という。現地に行ってみると、モールファクトリーではシルクスクリーン印刷の体験以外にも「リソグラフ」の制作やデザイン制作など、何やら様々なことができそうな香りが漂っていた。

これはそそるぜ…!ということで、何度か足を運んでみてモールファクトリーを解剖する。

伊勢市で「シルクスクリーン」を体験しちゃおう

MOLE FACTORYのミズタニ氏とモールファクトリーのシルクスクリーンの版

MOLE FACTORYのミズタニ氏とモールファクトリーのシルクスクリーンの版

まず、「シルクスクリーンとはなんぞや」というところから。

シルクスクリーン(印刷)とは、デザインどおりにインクを流し込める版があり、それをTシャツやトートバックなどにインクを押し出して印刷する手法のことを言う。モールファクトリーではすでにデザインされた版がいくつもあり、それを使って実際にシルクスクリーン印刷を体験できるコーナーが有る。

シルクスクリーンの版にインクを垂らす

シルクスクリーンの版にインクを垂らす

版にインクを流し、スケージと呼ばれる板を使って、インクを押し出す。ただそれだけなのだが、意外とコツが要るようで「自分でインクを押し出す」体験ができ、印刷して出来上がったものはその人の味が何かしら注ぎ込まれたものになる。シャツやトートバックなど様々なアイテムにシルクスクリーンできる準備がモールファクトリーではすでにある。

スケージを使ってざーっとやる

スケージを使ってざーっとやる

完成するとこうなる。この色の組み合わせのシャツを着てる人を見かけたらボクです。

完成するとこうなる。この色の組み合わせのシャツを着てる人を見かけたらボクです。

さらには、自分でシルクスクリーンにしたいデザインがあれば、相談したらその版も作れるそうだ。ちなみにすでに自分にはその構想があって、いつかはモールファクトリーでそれを実現する予定だ。

お子様も楽しめるシルクスクリーン

シルクスクリーンの機械、ごっつい

シルクスクリーンの機械、ごっつい

この大きな機械を見る限り、大人がやるものだと思われがちだがだけど、子供でも楽しめるようにモールファクトリーでは工夫している。版と転写先さえ適正に設置すれば、ぶっちゃけどこでもシルクスクリーンは可能なため、子供のサイズに合わせて高さを調整してなんとかしてくれる。

お子さんみたいな身体の小さい人でも楽しめるように版を台の上に置いてインクを置く

お子さんみたいな身体の小さい人でも楽しめるように版を台の上に置いてインクを置く

なので「お子さん連れでもOKだぜ。」をここで伝えたい。むしろシルクスクリーンを子供のうちに体験し、「制作とはなんぞや」「Tシャツの印刷ってこうやるんだよ」を身を持って体験と知識として得ておくのも良いと思う。ましてや日常的に着る服に印刷するとなれば、さぞ愛着が湧くだろう。

お子さんでもシルクスクリーンプリント楽しめます

お子さんでもシルクスクリーンプリント楽しめます

完成しました!これはうちの子が着ています

完成しました!これはうちの子が着ています

お子様連れの方、どうぞシルクスクリーン体験をモールファクトリーで。

モールファクトリーは基本的に土日は無料開放されている。

MOLE FACTORYはシルクスクリーン以外にも…

これがリソグラフの印刷機

これがリソグラフの印刷機

これがリソグラフのなんかすごい中身

これがリソグラフのなんかすごい中身

これがさっきの中身を入れている専用のケース。なんかカッコイイ

これがさっきの中身を入れている専用のケース。なんかカッコイイ

先にも書いた「リソグラフ」。これは何かというと、こちらも印刷技法の一種である。印刷の特性上、独特なアナログ感のあるカスレやムラ が起き、なんだかそれ自体がアートなアイテムに見える。

モールファクトリーでは、このリソグラフを使って作られた様々な作者の「ZINE」(ジン)が販売されている。自分の思いを文書にして載せたものや、コミックやグラフィティなどの様々なZINEが置かれている。

MOLE FACTORYのZINEのサンプル

MOLE FACTORYのZINEのサンプル

いつかは自分のZINEを制作したいところだ。そう思わせてくれる作品ばかりだった。

自分で作ったZINEは販売も可能

自分で作ったZINEは販売も可能

 

 

ボクのシャツをシルクスクリーンプリントしたときのマスターをパシャリ。真剣丁寧に設置してくれている

ボクのシャツをシルクスクリーンプリントしたときのマスターをパシャリ。真剣丁寧に設置してくれている

また先にも書いたようにデザイン製作もやっている。先にも書いたシルクスクリーンや、お店のロゴ製作なんてのもあるようだ。デザイン、なにか頼んでみようか。そんな気軽な思いをさせるのもマスターの人柄からだろう。

MOLE FACTORYの名前の由来って何?

ネオンで書かれた土竜工房

ネオンで書かれた土竜工房

店にはなぜか漢字で「土竜工房」とネオンが展示されている。モールファクトリーは、漢字で書くと「土竜工房」ということからなのだろう。そもそも「MOLE」自体が「もぐら」 なので、それを漢字にしただけではある。

いや、ちょっと待て。そもそも「 なぜにもぐら?」という疑問が出てきた。

「ファクトリー」はなんとなくわかるものの、なぜにもぐらなのかオーナーのミズタニ氏に聞いてみた。

モールファクトリーミズタニのデザインスペース

モールファクトリーミズタニのデザインスペース

『この「モール(もぐら)」には意味が複数あって、まず自分自信が物事に対して深く入っていくのが好きで、そこでまず「潜る」ってのがでてきます。あと、音楽が好きで、レコード屋さんとかでレコードを探す行為を「ディグる(dig…掘る)」っていうんですけど、それもまたもぐらみたいじゃないですか?だから「モール」って言葉は使いたいなって思ったんです。そして「ファクトリー」も単純に「工房」ってだけではなく、アンディー・ウォーホル(ポップカルチャーの旗手)の「The Factory」から影響をうけて名付けました。』

「もーるふぁくとりー」が正しい呼び名。まさかの「モール」の方ががダブルミーニングで、思わず動揺した。モールファクトリーにはそれにちなんで、もぐらなキャラクターのシルクスクリーンプリントの版が用意されている。

なんか1周回ってマスターの思想がかっこいいと思えた。

MOLE FACTORYのこれから

すでに作られたシャツも販売されている

すでに作られたシャツも販売されている

モールファクトリーは今後もシルクスクリーンは続けるし、デザインをもっと展開していくそうだ。既存のデザインでのグッズ制作は勿論、ロゴやパッケージなどのデザイン制作みたいなこと。

まずはモールファクトリーに行ってみるのはどうか?

まずはモールファクトリーに行ってみるのはどうか?

これからお店を始める人や、お店のグッズを作りたい人、そういう人はもちろんのこと、個人でもそういうことをやりたい人には推していきたい場所ではある。

こんな感じで日常的にリソグラフのアートが大体乾かされている

こんな感じで日常的にリソグラフのアートが大体乾かされている

またモールファクトリーでは「スペース」としても使えるようになっているらしい。例えば僕みたいな人種ならば、こういった記事を書く場として、ちょっとした箇所をお借りするみたいな感じなのだろう。イラストレーターはイラストを書く場所として、詩人は詩を思い描いていく、そういった使い方ができるとのこと。

この階段を上ればもう、モールファクトリーの世界には入れるよ

この階段を上ればもう、モールファクトリーの世界には入れるよ

お手持ちのロゴやデザイン・またはご依頼いただいて作成したデザインから、Tシャツ、トートバッグなどのグッズを作ったり、フライヤーやショップカードの生産、オリジナルグッズやリトルプレスの製作を行っているお店です。

「ネットで印刷の注文をして完成して終わり」という形ではなく、直接ご相談を受けながら、プリントについて詳しく知らない方々でもインクの風合いなどを確かめ、一緒に考えながら作り上げることができる場所です。

また、デザインのみのご依頼も受け付けています。お店を経営されている方や、イベントを主催されている方は勿論、「オリジナルグッズを制作してみたい」「自分で書いた出版物、冊子を作りたい」という個人の方にも気軽にご利用いただけるパブリックスペースとなっております。

また当店ではTシャツ、トートバッグ、キャップ、BOOK、ZINEなどなど… オリジナルデザインのグッズや書籍の販売も行っています。 また当店が独自で取り寄せている、本やZINEなどのリトルプレスも販売しています。 日常ではなかなか目に出来ない、選りすぐりの面白いアイテムを 沢山揃えておりますので、お買い物にもぜひお立ち寄りください。

MOLE FACTORY HP Aboutページより

自分たちのポップもリソグラフで印刷して手作業で作っている

自分たちのポップもリソグラフで印刷して手作業で作っている

あ、なんかこの記事書いてたら、やっぱZINE作りたくなってきた。撮りためた写真をリソグラフ印刷化してみるのも良さそうだな…。今度行ったときに相談しに行こう。

こんな感じにZINE作ってみたい人、そして一応メインとして推したいシルクスクリーンしたい人もぜひ立ち寄ってね!

MOLE FACTORY
住所:〒516-0036 三重県伊勢市岡本1丁目8−16
電話:090-1814-6538
HP:www.mole-factory.com
営業:土日祝11:00-18:00/平日要予約

それぞれの料金などはHPに詳しく載っているからそちらを参照してね!

伊勢志摩を広めたい人。伊勢市や鳥羽市付近のイベントごとには参加して写真や動画を撮ってます。ブログやInstagramもやってるので、その辺りを見てもらうと助かります。「あ、あのアイコンだ!」とこのアイコンだけでも覚えてください。

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