2023年4月2日、4年ぶりに神宮奉納大相撲が開催されました!
奉納相撲では、伊勢神宮内宮すぐそばの神宮会館に準備された土俵の上で、相撲の取り組みや、相撲について楽しく知れる行事が7時~15時過ぎまでたっぷり行われます。
また、11時頃になると伊勢神宮の内宮神苑にて横綱・三役力士たちが「手数入り(でずいり)」「揃い踏み」を奉納。このように伊勢神宮で執り行われる行事も同時に楽しむことが出来るんです。
今回は奉納大相撲の魅力を余すところなくご紹介します!
実際に訪れる際のポイントも合わせてお伝えしますので、来年以降の参考にもしてみてくださいね。
桜満開の神宮会館
会場となる神宮会館周辺では桜が咲き誇っていました。桜吹雪とお相撲さんのコラボがこれから見れるのかと思うとドキドキワクワクが止まらない筆者でした(笑)
駐車場は無いため注意を!
神宮会館の駐車場は封鎖されています(関係者のみ利用可能)。
公式の案内では公共交通機関の利用が推奨されています。
7時台など早めの時間であれば、周辺の有料駐車場でも駐車することが出来ましたが、お昼近くの時間帯になると周辺駐車場も大変混雑するので要注意です。
早朝は若手力士による稽古相撲を開催
朝7時、開場と同時に若手力士たちによるけいこ相撲が始まります。
9時頃になると、幕内力士も土俵にやってきました!
写真真ん中の力士は「正代」関です!令和四年十一月場所までは大関経験もあり、幕内優勝も果たしている実力者です。
神宮奉納大相撲では1日中、控室と土俵の行き来でお相撲さんたちが会場内を歩いています。
声をかけると、サインや写真撮影に快く応じてくれることも!
写真左は「北勝富士」関。
強面で、立ち合いの際は頭から当たりに行く激しい取り口が印象的な力士です。
そのためテレビで見ている印象は「怖そう…」でしたが、稽古中は終始爽やかな笑顔で他のお相撲さんとも楽しそうに話しており、ギャップにくらりときました。
若手力士に胸を貸す「千代丸」関。まん丸な体系と、笑った時のキュートな表情が人気の力士です。
笑顔の「高安」関。
幕内優勝経験はないものの、殊勲賞・技能賞を複数回受賞している強いお相撲さんです。
この日の取り組みや、トーナメント戦への参加予定は無かったため「見れないかも…」と残念に思っていましたが、稽古時間中に顔を出してくれていたので「見れてラッキー!」な気分でした。
9時30分頃には席が埋まり始めてくるので注意
席は土俵を囲む円形で10数列用意されています。
7時30分頃には2~3列目まで7割ほど埋まっている状態でした。
そして9時30分頃になると、はやくも全体の8~9割ほどが埋まっている状態に。
相撲は360度どの方向から見ても、またどの距離感でも楽しめますが、
・テレビから見ている方向と同じ「正面」から楽しみたい
・力士が通る道の真横の席で力士を間近に感じたい
・出来るだけ前列で取り組みをみて、迫力を感じたい
といったふうに考えている方は早めに(出来れば8時ころまでには)会場入りすることをお勧めします。
ちなみに公式の案内で「レジャーシート・椅子などによる場所取りは禁止」「利用人数に対する過度の座席確保と判断した場合は縮小をお願いすることがある」とあります。
席を確保して長時間離れることの無いようにしましょう。
敷物を持って行こう
座席には御座が敷かれているとはいえ、長時間座りつづけるのは辛い固さ。有料で座椅子の貸し出し(写真のもの)も行っていますし、自分で座布団やクッションを用意するのがお勧めです。
物販・お手洗いなど会場内の詳細
物販は相撲グッズの他、お弁当、飲み物、お菓子類の販売がありました。
おかげ横丁による団子・ソフトドリンク・アルコール類の販売や、なかむら珈琲のコーヒーの販売もありました。
トイレは受付前と、会場内に簡易トイレが設置されています。
内宮神苑での奉納土俵入り
奉納土俵入りは11時から。11時には宇治橋が一時封鎖されてしまうため、10時30分頃には神宮会館から内宮へと移動するのがお勧めです。
横綱「照ノ富士」関による「手数入り」の様子です。
奉納土俵入りでは、横綱・大関・太刀持ち・露払い・三役力士がそれぞれ鮮やかな化粧まわしを締めて奉納を行います。
11時に開始され、11時15分頃には奉納が終了しました。
子ども大人もついつい笑っちゃう「初っ切り(しょっきり)」
三段目・幕下力士の取り組みが終わった後の12時頃から、奉納大相撲を含めた各地の地方巡業ならではのお楽しみのひとつ「初っ切り(しょっきり)」が始まります。
相撲の禁じ手を面白く実演してくれるお相撲さんによるコントのようなものです。
陽気なお相撲さんたちと、行司さんも交えた面白可笑しいやりとりに、会場が沸きます。
「相撲甚句(じんく)」で美声に聞き惚れる
続いて化粧まわしを付けたお相撲さんたちが入場。
「相撲甚句(じんく)」といって、世の中の出来事や「あるある」な話、お相撲さんの哀愁を感じる話などが歌詞になった歌を力士たちがかわるがわる歌い上げます。
どのお相撲さんも素敵な歌声で、うっとり聞き惚れちゃいます。
テレビでもおなじみのあの音!「櫓太鼓打分(やぐらだいこうちわけ)」
櫓太鼓(やぐらだいこ)とは、相撲の興行を知らせるために櫓の上で打つ太鼓のことです。テレビの大相撲中継の締めに流れる、あの太鼓の音というとピンと来る方も多いのではないでしょうか。
櫓太鼓は呼出しさん(取組の際に土俵上で扇子を持って「ひが~し~、に~し~」と力士の名前を呼ぶ役目の人)が叩く役目を果たしています。
奉納大相撲では、場面ごとに異なる拍子で叩く太鼓の打ち分けの様子を実演してくれます。
いよいよ幕内力士の土俵入り!
13時前になると、いよいよ幕内力士の土俵入りが始まります。
取組を前に気合十分の表情のお相撲さん達。立派な化粧まわしにも目を奪われます!
迫力満点、横綱土俵入り
横綱「照ノ富士」関の土俵入りが行われます。
照ノ富士関は、奉納相撲の前の本場所は怪我のため休場しており、奉納相撲の取り組み・トーナメントも不参加…。
無念ですが、また元気な姿で取り組みをする様子を見られますように!
幕内取組&トーナメント戦
幕内力士の取り組みと、その後はトーナメント戦(1回戦→2回戦→準決勝→決勝で優勝を決める)が行われます。
写真は大関経験者でもある「朝乃山」関と、「琴恵光」関の取り組みの様子。
それぞれの力士への声援が飛び交っていました。
小結「翔猿」関と「佐田の海」関のトーナメント対決の様子。気迫たっぷりなまなざしです!!
小結「大栄翔」関と「錦木」関のトーナメント対決。大栄翔の突っ張りがさく裂!
トーナメント後は勝った力士への賞状や、賞品が授与されます。
賞品は神棚や、伊勢の一刀彫、伊勢志摩産のノリなど、地元ならではの品々ばかり。
今回の優勝力士は関脇「豊昇龍」関、準優勝は「竜電」関でした!(夢中になり過ぎて写真撮れてません…笑!キャリアベースtwitterアカウントにてムービーを投稿いたしますので宜しければそちらをご覧ください!)
華麗な動き!「弓取式」
奉納大相撲は「弓取式」で締めくくられます。こちらはテレビの大相撲中継でもおなじみですね。
15時頃にすべての行事が終了しますので、そのあと、伊勢神宮に足を運んだり、おはらい町やおかげ横丁で散策を楽しむことが出来ます。(16時頃に閉まるお店もあるので、営業時間にご注意ください)
アクセス・詳細情報
【アクセス情報】
神宮相撲場(神宮会館内)
三重県伊勢市宇治中之切町152
電話0596-22-0001
【料金】
大人(前売)3,500円 ・(当日)3,800円
中高生 1,000円・小学生 500円
さらなる詳細は神宮会館の公式情報をご覧ください