その店は、「カワイイ！」と「オイシイ！」のいいとこ取り。
店舗の外観や内装、ありとあらゆるところにネコのデザインがあしらわれ、それだけで癒やされるのに、そこにローカリティというぜいたくな個性をまとった絶品のパンが並びます。
こだわりの職人の味、……でも、職人という言葉から連想するものとは相当なギャップがある本格的なカワイイデザインの数々。
これまで三重県のたくさんの店を取り上げて記事を書いてきましたが、この両立を徹底できているのは珍しいんですよ。
まさに、カワイイとオイシイの二刀流。
今回は、エンゼルスの大谷翔平のようにしなやかに完成度が高いパンをつくる、菰野町の「猫に小パン」をご紹介します。
古民家を改装した温かい外観
大通りである県道に対して、店は背を向けた状態で建っているから、車で走っていると見落としそうになります。
細い路地に入っていくと、古民家を改装したオールド・ニューな店舗が目に入ってきました。
照明がオシャレ。外観からしてパン屋っぽくないですよね。
おいしそうなパンの陳列前にはアクリルボードが設置されています。
この店では、客が買いたいパンをトレーにのせるセルフ式ではなく、カウンターで客が店員に注文するようになっています。
おいしそう……。
ご覧のとおり、パンのビジュアルもいいんです。
ネコのデザインがいたるところに！
この店はいたるところにネコがデザインされていて、そのかわいさにやられてしまいます。
こちらは、トレードマークとなる店の看板。
猫に小パン(ねこにこぱん)だけに、ネコがニコッとしてるんですよね。しかも、ものすごく手招きしています。
こちらは玄関マット。
わぁっ、ネコが寄り添い合ってる～♪
もうたまりませんね。
店内を見通せる大きなガラス窓にも、やっぱりネコ。
こちらの店は女性店主が運営しているのですが、この店主自身が大の猫好きで、ご本人もクロネコと三毛猫を飼っているそうですよ。
ノートにトートバッグ、ドーナツ。
店内に入ると、ネコをデザインにあしらったオリジナルグッズまでありました。
まさか、カフェメニューに「ねこーひー」だと？！ 「猫とカプチーノ」も……。そんなネーミング、ずるいじゃないか！
とにかく、店内はとことんネコが出現するよう徹底されていました。
パンはどれも、一ひねりしていてオリジナリティが！
この店は、まずネコのデザインで「かわいい」と油断させておいて、パンはゴリゴリの職人技全開でくるので、そのギャップにやられてしまいます。
ご覧のとおり、パンはビジュアルから一ひねりしたものばかり。
北勢エリアの農園とコラボしたものも多数あります。
ご当地食材を活用したものは、特別感があって欲しくなりますよね。
店主が素材からこだわり抜いた、魅惑のパンたち。
ソフトな惣菜パンだけでなく、ハード系も充実しています。
実際に食べてみた
パンはどれも魅力的でしたが、その中から今回は、「NICOベリー」(右、370円税込)と「かぶせフォカッ茶2」(左、330円税込)をチョイス。
ネーミングも独特ですね。
NICOベリーは、ぷっくりとしたハート型をしていて、模様もオシャレ。
生地にカカオニブ(カカオ豆を砕いたもの)やココアを練り込んであるので、見事なダークブラウンの色合いとなっています。
半分に割ると、ワイルドベリーとクランベリーがぎっしりです。
カカオやココアのいい香り。ものすごく食欲をそそられます。
口の中に入ると、ベリーの甘いツブツブとショコラの軽くビターな味わいが絶妙。ハードなパン生地の食感も心地よく、幸せな気持ちになりました。
かぶせフォカッ茶2は、その名のとおり北勢エリアの名産品であるかぶせ茶を使っています。
かぶせ茶を練り込んだ生地にジャガイモ、ベーコン、チーズ、ズッキーニを乗っけた和洋折衷の逸品。
お茶とズッキーニって、まるで異色の組み合わせですが、これが合うんです！
ガブリっ、と食べてみると、……不思議。
かぶせ茶の高貴な香りとアンチョビソースで味付けした具材のハーモニーが、クセになりますよ。塩味が程よく、お酒にも相性がよさそうでした。
カワイイとオイシイの二刀流。
ニヤッ、が止まりません……ネコだけに！！！(すいません)
北勢エリアで異彩を放つ猫に小パンの独特な世界観とその味をあなたもぜひ体感してみてください。
猫に小パンの詳細・アクセス
■場所
〒510-1323 三重県三重郡菰野町小島658
(Googleマップ)
■定休日
火曜日・水曜日（不定休あり）
■営業時間
午前10時00分～午後6時00分 ※売り切れ次第終了
■アクセス
【車】
新名神高速道路、菰野ICから約15分
東海環状自動車道、東員ICから約15分
■web
猫に小パン公式Instagram @neko_ni_copain
猫に小パンのアプリ紹介サイト
