漆器と同居する異色のカフェ!? akaitori cookies&coffee(菰野町)

  1. 三重北勢

これは、不思議。
かわいいカフェのその奥に並ぶのは、グラスやガラス細工といった洋風のものではなく、まさかの古式ゆかしい漆器!
このミスマッチ感がむしろオシャレで、たまらなく夢中にさせてくれる店舗が菰野町にあります。

アカイトリ・クッキーズ・アンド・コーヒー(菰野町)店内画像

奥には、光沢のあるお椀や器が並んでいますね。
一見、漆器とここのカフェとは対極的なようですが、共通項も探せばたくさんあります。
例えば、自然由来の素材を大切にするところや、手作りへのこだわり、自然と寄り添う消費を提案してくれる点など。
漆器職人と焙煎師のご夫婦が運営するからこそ生まれたコラボだということですよ。

今回はカジュアルなカフェと日本文化の王道を行く漆器が同居する、異色のスポット「akaitori cookies&coffee」をご紹介します。

まずは、店内入ってすぐのカフェスペースへ

アカイトリ・クッキーズ・アンド・コーヒー(菰野町)店内画像

真っ白な壁と木を基調としたテーブルやイスが並び、空間デザインとして洗練されていますよね。
ここはカフェ……ではあるのですが、美術系のギャラリーのような雰囲気。

アカイトリ・クッキーズ・アンド・コーヒー(菰野町)天井画像

天井まで真っ白。よく見ると、レールの照明になっていて、こういうライティングだけを見てもギャラリー感があふれています。

ドリンクメニューはこちら

アカイトリ・クッキーズ・アンド・コーヒー(菰野町)メニュー画像

こちらのカフェは、コーヒーが充実しています。
メニュー表には「有機JAS認証」「栽培期間中農薬不使用」「フェアトレード()」といった言葉がいっぱい。素材への強いこだわりが伝わってきますね。

※フェアトレードとは
開発途上国の原料や製品を公正で適正な価格で購入し、立場の弱い生産者や労働者の待遇を改善しようとする取り組み。

アカイトリ・クッキーズ・アンド・コーヒー(菰野町)店内画像

カウンターには、このように原産国別に分けたコーヒー豆が並んでいます。
ムラがなくきれいに焙煎されているなぁ、と思ったら、それもそのはず! これを見つけました。

アカイトリ・クッキーズ・アンド・コーヒー(菰野町)店内画像

そうです。コーヒーの焙煎機!
カフェを運営するご夫婦のうち奥さんは焙煎士で、自家焙煎したコーヒー豆を挽いてハンドドリップで提供してもらえます。
これは嬉しいですね。

アカイトリ・クッキーズ・アンド・コーヒー(菰野町)メニュー画像

コーヒー以外にも和紅茶や無農薬の梅・甘夏を使ったソーダ、ハーブティーなど体に優しいドリンクメニューがいっぱいありました。
この和紅茶はお隣、いなべ市で代々続く茶農家であり、茶屋でもある「おか茶屋」のものを使っているそうです。

コーヒーは赤い鳥ブレンドをチョイス

アカイトリ・クッキーズ・アンド・コーヒー(菰野町)コーヒーとクッキーの画像

コーヒーは迷うことなく、赤い鳥ブレンド(550円税込)をチョイス。この店のオリジナルブレンドです。

アカイトリ・クッキーズ・アンド・コーヒー(菰野町)クッキー画像

ドリンクを注文すると、クッキーが2つ付いてきます。好きなものを選べるのですが、……こういうのは迷いますね。
このクッキーは、こちらのお店が製造した、白砂糖・乳製品・卵不使用の体に優しい逸品。

アカイトリ・クッキーズ・アンド・コーヒー(菰野町)クッキー画像

……で、私はオートミールとアオサを選びました。
この皿は、この後で紹介するお店の漆器を使っています。オシャレですよね。

アカイトリ・クッキーズ・アンド・コーヒー(菰野町)クッキー画像

クッキーはどちらもおいしかったのですが、特にこのアオサは香りが高く、たまりません。

アカイトリ・クッキーズ・アンド・コーヒー(菰野町)コーヒー画像

主役のコーヒーは「中深煎り」。どちらかというと深入り寄りです。
赤い鳥ブレンドが注文時に「あっさり」か「濃いめ」かを選ぶのですが、私は「濃いめ」にしてみました。
啜ってみると、……ていねいに焙煎されていて、雑味のないリッチな味わい。苦みと酸味のバランスが絶妙です。
そして、何より香りがいい! これはぜいたくです。

続いて、その奥に広がる漆器の世界へ

おわんのささうら(菰野町)画像

カフェの奥に入ると、そこは、お椀がいっぱい。
漆器職人の旦那さんが木を削るところから手作りしているそうです。

おわんのささうら(菰野町)画像

弁当箱にお盆……どれも漆器特有の重厚なツヤがあって、美しいですね。
昔ながらの手法で作られているので懐かしさを感じつつも、どこか新しくて引き込まれます。

おわんのささうら(菰野町)画像

この店にいると、もちろんモノとかコトの質のよさを感じるのですが、……うーん、それよりももっと大きな、……そう、「つくる」ことを組み入れる暮らしの美しさを思い出させてくれるんですよね。
大昔は今のように便利ではなかったから、何でも手間暇かけて「つくる」のが当たり前で、もっと日常に「つくる」というものが近くに寄り添っていたんだろうと思います。現代は手間がかかるその労力と時間をお金で安く買えるから、いつしか私たちは暮らしの中で「つくる」ことを手放し、ついにはクリエイティブな感性までも日常から失ってしまったのかもしれません。

日常の暮らす中で生まれる所作から、もっとクリエイティブに変えていけるんじゃないだろうか。
この店に訪れると、そんなヒントをくれますよ。
ぜひあなたも、この店に訪れて「つくる」日常の美しさを感じ取ってみてください。

akaitori cookies&coffeeの詳細・アクセス

アカイトリ・クッキーズ・アンド・コーヒー(菰野町)外観画像

■場所
〒510-1251 三重県三重郡菰野町千草653-3
(Googleマップ)
■営業日
月曜日、水曜日、金曜日
■営業時間
午前10時00分〜午後3時45分(ラストオーダー午後3時30分)
■アクセス
【車】
新名神高速道路、菰野ICから約5分
■web
akaitori cookies&coffee公式Instagram @akaitori.cookies.and.coffee

The Inabes

いなべ市を拠点とするクリエイター・デュオ。紙媒体やweb用のカメラ撮影、ライティング、デザイン等を行う。メンバーはunとQ。unは山沿いの三重県内キャンプ場に入りびたるアウトドア派。Qは愛する北勢を舞台にした小説執筆が趣味のインドア派。

記事一覧

関連記事