次々とパン屋が出店し、ゴールドラッシュならぬ、パンラッシュで過熱する三重県いなべ市。
この4年で11店舗が新規出店するという、驚くべき事態となっています。
しかも、どこのパン屋も、小規模でナチュラル系が多く、個性的なものばかり。

今回ピックアップするknutt(クヌート)も、ナチュラル志向の高い店舗と言えます。
国産小麦とバターを100%使用しているそうで、素材本来の味わいを感じて大満足。
パン屋が群雄割拠するいなべ市で、一際の存在感を発揮する南の雄、knuttをご紹介します。

三重県いなべ市はパン屋出店数が激アツ！

そもそも、三重県いなべ市は、パン屋が過密する全国屈指のベーカリーシティ。
素晴らしいパン屋ばかりが、17店舗もひしめいています。
これを数字で分かりやすく示してみましょう。
総務省が出している「経済センサス‐活動調査(2016年6月)」で見ると、都道府県単位で、人口10万人あたりのパン屋店舗数は約10.1となっています。(母数の人口は「人口推計（2016年10月1日現在）」から算出)
ちなみに1位は愛媛県で約14.9

で、これをいなべ市で当てはめてみます。
いなべ市は、2022年4月1日時点の人口が44,763人で、市内にパン屋が17店舗もあるのです。
つまり、人口10万人あたりに換算したパン屋の店舗数は、何と約37.9！
いかに、今、いなべ市のパン屋出店数が激アツか分かっていただけるのではないでしょうか。

knutt(クヌート)は、いなべ市の南部、大安町にある

knuttは、去年7月にオープンしたばかり。
お店を経営するご夫婦は、以前は名古屋で店舗を持っていたそうですが、自然豊かな環境でパン屋を生業にしながら暮らしたいという願いを叶え、移住したということです。

ロゴマークも、かっこいいのです。
店構えも北欧を彷彿とさせて、オシャレですよね。

店内は中央のテーブルを回遊するタイプ

ここは、店の真ん中にテーブルを置いて、ぐるっと回りながら商品を取っていくタイプのレイアウト。
全体の商品が把握しやすく、見やすいですね。
見やすいがゆえに、……ついつい目移りしてしまいます。

商品はどれも一捻りしていて、オシャレ

手前のホイップクリームでデコレーションされているのが、小倉キューブ。
大胆にチョコでコーティングしているショコラに、丸いカマンベールチーズなど見た目もかわいいものばかりです。
ハード系も充実しています。
食パンは、プレーンなもののほか、黒糖食パン、レーズン食パンがあり、値段はリーズナブルです。

食パンを買うなら朝。ハード系は昼前に

店の前には、ご覧のとおり、焼き上がりの目安が張り出されています。
食パンを手に入れたいなら、朝が基本です。
ハード系の惣菜パンがほしい人は、昼前にどうぞ。

実際に食べてみた

ハード系が好きな私は、まずパニーニをどうしても食べたくなりました。
このパニーニはチーズたっぷり。
見た目のシンプルさとは裏腹に、味わいはゴージャスです。

伊勢茶の抹茶を使った鮮やかな緑のパンは芳醇な香りと甘さ。
中は、ごろごろと甘い豆などが入っていて、たまりません。

皆さんも食べてみてください。

knutt(クヌート)の詳細・アクセス

■場所
三重県いなべ市大安町平塚892-5
(Googleマップ)
■営業時間
午前9時00分〜午後7時00分
■定休日
日曜日・月曜日
■アクセス
【車】
東海環状自動車道、大安ICから約5分
東名阪自動車道、桑名ICから約20分
【徒歩】
三岐鉄道三岐線、大安駅から約15分
■web
公式ホームページ
Instagram @knutt____

2022.05.24The Inabes