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今で言うと、旅人で作家でラッパー!?芭蕉翁記念館(伊賀市)
三重県を代表する歴史上の偉人といえば、その筆頭格は、俳聖などとすごい称号で語られる、松尾芭蕉ではないでしょうか。
日本人なら誰もが知っていますし、
五月雨を 集めてはやし 最上川
「奥の細道」
夏草や 兵どもが 夢の跡
「奥の細道」
といった有名な俳句も、見たり聞いたりしたことがありますよね。
でもここに来ると、芭蕉について知っているようで意外と知らないことが多いことに気付きます。
そこで今回は、その偉大なる松尾芭蕉の功績を再発見していただこうと、当時の連歌俳諧についての資料を分かりやすく展示した施設、芭蕉翁記念館をご紹介します。
改めて、松尾芭蕉とは、どんな偉人か
松尾芭蕉は、三重県伊賀市出身の俳諧師。
江戸時代の前期に活躍し、元禄文化を代表する人物でもあります。
今は、5・7・5の俳句として多くの人に親しまれていますが、当時は俳諧連歌といって、ちょっと形式が違いました。
まず最初に5・7・5で詠み(発句)、その次を違う人が7・7でつないで(連句)、さらにまた次の人が5・7・5を詠むという、まさに今でいう即興ラップバトルのようなパフォーマンスだったようです。
芭蕉は、この発句を独立した表現として成立させた、言葉のアーティスト。
趣のある美しさや人の機微などを織り交ぜたこの作風は、蕉風として、弟子たちに引き継がれていきました。
また芭蕉は全国を旅し、有名な「奥の細道」のほかにもいくつも紀行文を執筆した作家としても有名です。
芭蕉翁記念館には数多くの芭蕉や連歌俳諧に関する資料が!
この記念館には、芭蕉本人が書いた色紙や、俳諧連歌についての資料など貴重なものがいっぱい。
(残念ながら展示物を撮影してはいけないため、画像がありませんが、すばらしいものばかりでした)
実際の展示された筆跡を見ると、筆の運び方まで芸術的で、根っからの表現者であることが伺えますよ。
このほかにも、全国を旅をした行程が分かるパネルなども展示してあり、芭蕉をとても身近に感じることができます。
上野公園内には、国の重要文化財の俳聖殿や伊賀上野城もあります
芭蕉翁記念館がある上野公園には、ほかにも見所のある施設がたくさんあります。
この美しい建物は、俳聖殿。
芭蕉の生誕300年を記念して1942年に建てられたもので、国の重要文化財に指定されています。
建物を見ていると、何となく笠をかぶった人のように見えますよね。
これは芭蕉の旅姿をモチーフにしているそうですよ。
そしてこちらは、伊賀上野城。
武具や甲冑など、藤堂家にまつわる品々などが展示されています。
ぜひ、芭蕉翁記念館と合わせて、お楽しみください。
芭蕉が29歳まで過ごした、史跡芭蕉翁生家も近くにある
芭蕉翁記念館の近くには、とてもレトロなスポット、史跡芭蕉翁生家があります。
芭蕉は、29歳までここで過ごしたとのこと。
こちらは奥庭の離れにあたる、釣月軒です。
ここで、処女句集「貝おほひ」を執筆したとされます。
芭蕉翁記念館の詳細・アクセス
■場所
〒518-0873 三重県伊賀市上野丸之内117-13
(Googleマップ)
■開館時間
午前8時30分~午後5時00分
■休館日
年末年始
※展示物の入替、書庫くん蒸等のため臨時休館の場合あり
■入館料
大人(大学生以上) 300円
小中高生 100円
未就学児 無料
障がい者手帳をお持ちの方:無料(MIRAIRO ID利用可)
※団体割引(20名以上)は、大人(大学生以上)200円、小中高生60 円(※引率者は無料)
※芭蕉翁記念館・蓑虫庵・史跡芭蕉翁生家の3館共通券:750円
■アクセス
【車】
名阪国道、中瀬ICから約10分
【徒歩】
伊賀鉄道、上野市駅から約5分
■web、SNS
公益財団法人 芭蕉翁顕彰会 公式ホームページ
伊賀市公式ホームページ内「芭蕉翁記念館」サイト
伊賀上野観光協会公式ホームページ内「芭蕉翁記念館」サイト
伊賀上野観光協会公式Facebook @igaueno22