HOW TO
キャリアアップに関する
How Toや事例紹介
面接の極意
採用試験において、面接は応募書類や適性テスト以上に評価のウェイトが大きい最も重要な選考です。
面接では、企業が履歴書や職務経歴書だけでは読み取れない細かな職務内容の他に、立ち居振る舞いなどパーソナルな部分などをトータルで採用したい人材なのかどうかをジャッジする機会となります。
また、同時にあなた自身が企業の「顔」である面接官と対峙することで、自身のキャリア像とマッチするのか存分にスキルやポテンシャルを発揮できる環境があるかを判断するための応募者・求職者双方にとって、大事な“ミキワメ”の場となります。
面接方法は、応募企業を直接訪問して面接する「対面形式」、zoomなどを活用した「オンライン形式」とそれぞれ企業や面接ステップなどによって異なりますが、本質的に双方にとって最も重要な採用・入社の意思決定する場面であると認識して臨みましょう。
この記事を要約すると
- 面接本番までにしっかりと準備して臨みましょう。
- 相手の立場に立って、熱意や内容が伝わるよう工夫しましょう。
目次
事前準備・心構え
履歴書・職務経歴書はこれまでのキャリアを振り返り、経験内容を記載することに主眼を置きました。面接においては、これまでのキャリアの中でより強調するスキルや経験を要点整理しましょう。
<身だしなみ>
『人は見た目が9割』という書籍がベストセラーになり話題になったことがありますが、言葉で伝える以外の非言語コミュニケーションは、相手にとってあなたを評価する大きな割合を占めます。”メラビアンの法則”によれば、ヒトの感情的な反応に対して、次の割合で相手に影響を与えています。
・言語情報 7%
・聴覚情報 38%
・視覚情報 55%
いかに身だしなみなどの視覚情報が大切であるかが分かるかと思います。相手にとって、好印象を与える髪型や服装を整えましょう。
<想定問答>
面接官からどんな質問があるのか事前に想定して、「あなたの強みはなんですか」「なぜ前職を退職されたのですか」など一般的な質問に対する適切な回答はあらかじめ準備しておきましょう。
<環境設定>
オンライン形式であれば、面接をする場所の照明や写る角度、音声などストレス無くコミュニケーションが取れる環境であるかどうかを予め確認するなどの細かやな準備が合否を分けるカギになり得ます。また、対面面接では、初歩的ですが面接場所や到着までの所要時間、クルマ利用の場合、駐車場の有無・場所までを調べ、面接場所の間違いや時間に遅れることは絶対に無いよう準備しておくことが必要です。
面接本番
準備が整ったら、いよいよ面接本番当日です。真摯な姿勢はたとえ緊張していたとしても相手に伝わるものです。準備を怠らず、万全の状態で面接本番を迎えましょう。
<緊張緩和>
緊張をほぐす方法はさまざまありますので、ここでは一例として「深呼吸」を挙げます。緊張しているときは呼吸が浅くなっている場合が多いので、意識的に深呼吸をすることで、副交感神経を活発にして自律神経のバランスを整え、緊張や興奮が和らぎます。腹式呼吸を意識して、鼻から大きく息を吸ってお腹にため、口からゆっくり吐くようにしましょう。
<STAR法>
例えば、「私は部内の営業成績を回復させました」といっても面接官はイメージすることができません。具体的な状況(Situation)や自身の役割(Task)、行動(Action)がどのような変化や成果(Result)が得られたのかまで、各要素まで過不足なく伝え効果的に情報を伝えるよう工夫しましょう。
<NGワード>
たとえ本音であったとしても現職への不満をつらつらと述べたり、受け身で主体的で無い内容を話したりしても面接官の心証を悪くするので、厳禁です。また、HPに掲載されている事業内容を聞くことも企業分析不足だと理解され、減点ポイントです。
<逆質問>
面接のセオリーとして、最後に応募者から逆質問を求められる機会があります。単に疑問に思うことを質問するのではく、あなたをアピールする絶好の機会です。相手を立てつつ、質問自体を通して熱意や志望意欲が伝わるような逆質問を準備しておきましょう。
面接後フォロー
面接本番が終わってホッと一息つきたいところですが、当日中に御礼連絡をすることで、ビジネスパーソンとしての礼儀や入社への熱意を伝えられますので、最後まで気を抜かずやり遂げましょう。
<御礼メール>
面接後の御礼メールは必須です。また、応募先企業や志望度によっては手紙を書くことも有効です。入社熱意のほか、具体的に面接時のやり取りで感じた内容を記載するなど事前準備されたものでなく臨場感が伝わる内容を心がけましょう。また、エージェント経由であったとしても代送してもらうことで、志望度と同時に素直に感謝を伝えられる人物であることを後からアピールすることができます。
まとめ
冒頭で記載したとおり、面接は採用選考において最も重要であり、自己アピールの絶好の機会です。事前準備をしっかり行い自身を持って臨み、万全の体勢を整えたうえで、面接本番を迎えましょう。
最後に面接成功のためのチェックリストを挙げます。
・企業研究:企業のビジョン、ミッション、製品やサービスについて調べる。
・自己分析: 自分の強みや弱み、過去の経験を整理する。
・質問の準備:一般的な面接質問に対する回答を練習する。
・身だしなみ:清潔感のある服装を心がける。
・時間管理:面接会場には早めに到着する。
・コミュニケーションスキル:的確かつ簡潔に答える練習をする。
・非言語コミュニケーション:姿勢や目線に注意する。
・質問の応対:STAR法を用いて具体的に回答する。
・自分からの質問:企業や業務に関する質問を用意する。
・お礼のメール:面接後に感謝の気持ちを伝える。