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INTERVIEW

企業インタビュー

未来の子供たちが安心安全に暮らせる環境を。時代が求める環境改善事業を手掛けるベンチャー企業

2024.09.23

未来の子供たちが安心安全に暮らせる環境を。時代が求める環境改善事業を手掛けるベンチャー企業

株式会社丸商 代表取締役 河本貴裕氏

三重県四日市市の環境コンサルティング会社。産業廃棄物の排出業者と廃棄物処理業者をマッチングさせる事業を展開。2013年に創業し、現在は社員20名(平均年齢30歳前後)ほどのベンチャー企業。産業廃棄物処理のスペシャリスト集団として、大手企業を含む全国400社との取引実績。現在も事業規模は急成長中。

三重県四日市市で環境コンサルティング事業を営み、現在急成長中のベンチャー企業である株式会社丸商(以下、丸商)。丸商がなぜ成長できたか、また、どういった未来を描いているかを、インタビュー創業者であり、代表取締役である河本貴裕さんに聞いた。

ビジネスモデル

 マッチング事業のビジネスモデルは、問い合わせを受けた顧客に対して、丸商より産業廃棄物処理の最適なプランを複数提案し、顧客が選択したプランを元に収集運搬業者や処理業者をマッチングを行うというものである。プランは営業担当がヒアリングを行い、調査部隊と連携し、法令順守やコスト低減、環境負荷を配慮したものを提案している。丸商の収益はマッチングした処理業者から報酬を得るのではなく、顧客からコンサルティング料として得る。その為、特定の処理業者を優先させる必要はなく、あくまでも顧客のプランに最適な処理業者をマッチングさせることを心掛けている。

何ももっていなかったからこそ生まれた事業

 河本さんは事業承継をするつもりで父の経営するリサイクル工場に入社するが、父との意見の対立により同社を退社する。もともと経営に興味があったこともあり、新たに自身で丸商を立ち上げる。父とは絶縁状態であったため、援助や産業廃棄物処理工場などの設備も一切なく、最初は産業廃棄物の運搬や排出企業の産廃物処理業務全般のアウトソーシングを請け負っていた。丸商では産業廃棄物を処理する工場がないため、顧客毎に最適な処理工場を選定し、最終的な処理を行っていた。そんな中、「何も持っていなくても、できることはないか」と考え抜いた末にマッチングという仕組みを思いつき、サービスを立ち上げた。起業して2年目のことだった。当初は不法投棄の問題や環境保全が注目されはじめ、産業廃棄を行う企業としても法令やモラルを順守した廃棄を求める声が増えていた。そういった時代背景もあり、産廃物排出企業は従来の「安く処理したい」という希望だでけはなく、「環境負荷を減らしたい」「法令順守」「希望のスパンで廃棄したい」など、顧客のニーズが多様化していた。一方で、運搬会社や処理業者を企業担当者が適切に手配するには専門的な知識が必要、かつ大変手間がかかるため、コンサルティングを求める声も多くあった。

 また、産業廃棄物によりは処理の難易度が高いものがあり、対応可能な処理業者が限られるケースがある。マッチングという業態だと、自社に特別な処理工場を持たなくても対応できるという利点があった。コツコツと各地の処理業者から信頼を得て、今では全国で200社以上の処理業者と提携している。

 「産業廃棄物に関するお悩み、すべて丸商で解決できます。」というキャッチコピーを掲げ、顧客のニーズに合うような事例や知識をインターネット上に公開していった。その結果、現在は毎月50~60件の新規の問い合わせを頂くまでに成長した。

社員全員がやめてしまうかもしれない・・組織崩壊の危機。

 事業が順調に成長している最中、組織が崩壊してしまう、危機があった。大半の社員が「一斉に会社をやめたい」と言い出したのだ。事業の成長に集中し、社員の声をきけていなかったことが原因だった。そのような状況の中でも、創業からはかなり少人数で事業を拡大してきたこともあり、社員がいなくなってしまってもまた自分一人でもやりなおせばよい、という考えも河本さんの中にはあったという。しかし、自身が苦労してきた経験も振り返り、改めて何が大切かを見つめなおした。自身の考えを整理したところ、ただ事業を大きくするだけでなく、今の社員と一緒に大きくしたい、という気持ちに気づいた。それからは定期的に社員の声に耳を傾け、結果的には社員は一人もやめずに済んだ。

危機を乗り越え、スペシャリスト集団に

 組織崩壊の危機を乗り越えてからは、社員教育に力を入れてきた。入社後の廃棄物の処理工程をすべて目で見て体得することはもちろん、社外研修なども積極的に参加してきた。また、商談や新規問い合わせ情報はすべてデータ化し、誰でも常に確認できる状態を整えるなど業務の体系化を積極的に進めてきた。結果として、社長一人で担当してきたコンサルティング業務もほぼ社員に任せている状態までになり、自信を持って産業廃棄物のスペシャリスト集団と自負できるまでに大きく成長できた。

産業廃棄物処理業界の悪いイメージを変えたい

 「今よりもさらに生活が豊かになるためには技術進歩や新たな製品開発が必要です。同時に環境保全も不可欠であり、今や産業廃棄物処理業界は社会的なインフラだととらえています。つまり、社会になくてはならないもの業界であると考えています。生活が豊かになるにつれて、産業廃棄物処理業界もさらなる発展が必要です。しかし、過去の不法投棄の問題などで、産業廃棄物処理業界は悪いイメージをもつ方が多いように感じます。」と河本社長は言う。そういった業界のイメージを変えていくことが丸商のミッションである。足元でも、業界らしくないオフィスを新設したり、業界に対してフラットな目線を持つ他業界の人材を受け入れたり、生成AIなどの最新技術を取り入れる、といった活動に注力しているという。

産業廃棄物処理業界の悪いイメージを変えたい

未来の子供たちがより安心して暮らせる環境をつくりたい

 本来、産業廃棄物の適切な処理ができていないと、その土地に生活する市民に対しても健康被害がでてしまう。そして、現在の市民が安全な生活をおくることができるのは、先代の産業廃棄物処理会社の方たちが今の産業廃棄物処理業界を作ってきたおかげである。「未来の子供たちがより安心して暮らせる環境を作っていくには今のこの業界にいる自分たちが作っていかなければならない、と強く思っています。」と河本社長は話す。

自分たちは未来に残せるものは”環境に対するあり方”

 丸商では「物心両面でみんなで豊かになっていく」というビジョンも掲げている。「物」は経済的に豊かになること、「心」は心が豊かになることを意味している。「物心」の特に「心」が豊かになることで社会貢献をしていくことができる、という考えだ。 「未来に対して、仕組みや技術を残していくも大事ですが、一番大事なことは未来も環境をよくしていくという”在り方”自体です。人は根本的に何かを与えられたときに、与えられた以上に何かを返したいと思う、このような善意が連鎖していくこと自体が未来をよくし続けていくことになる」と河本社長は話す。

事業規模・組織規模ともにまだまだ成長させていきたい

 ビジョンを達成するためにも事業規模はまだまだ大きくしていく必要がある。「取引件数が少ないエリアもありますし、マッチング事業の伸びしろはまだまだあると考えています。そして、産業廃棄物処理を適切に行うことは日本だけではなく、全世界で求められています。ゆくゆくは日本だけでなく世界に展開してきたいです。そのため、組織の規模もまだまだ大きくしていく計画です。」と河本社長は話す。

どんな人と一緒に仕事をしたいか

 「一つ目は自分たちの目指しているビジョンに共感している方、2つ目は一緒に事業や会社を作り上げることに価値を感じて頂ける方です。まだまだ小さい会社なので、大手の企業と比べると職場環境が整いきっている状態ではないです。すべてを与えてもらえるというスタンスではなく、一緒に作っていくというスタンスを持ち、目指すべきビジョンに対して会社が成長していく過程を楽しめる方と一緒に仕事をしていきたいです。」と河本社長は話す。

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インタビュー後記

普段から鈴鹿ラジオの出演や、近隣ショッピングモールイベントへのスポンサーとしての出資など、地域社会との接点を多く取られている河本社長。
今回のインタビューでは「すべて包み隠すことなく話します」との事で、生い立ちから過去の失敗・反省・これからの会社の夢・展望・展開などを熱くお話頂けました。

環境領域のマッチング事業という国内でも類を見ない領域で取引先を200社以上に広げられてきた株式会社丸商。
今後も四日市を起点に、どんどん大きく成長していく事を確信しています。

募集概要

仕事内容①

環境コンサルティング事業部にて

取引先企業の工場から出る産業廃棄物に対して、全国200社の処理業者のデータベースを基に総合的な悩み(処理コストを低下させたい・法定対応・工数削減など)を一手に引き受け、処理方法、処理業者選定、運搬車両手配などのマッチングを取引担当者に提案する営業をお願いします。

私たちが介在する事で
・廃棄物の有価物化(価値あるものを見つけ、コストダウン)
・廃棄物の適正処理(有害物質の適正処理)
が生まれる仕事です。

<具体的な仕事内容>
①営業:問い合わせいただいた顧客からヒアリング、提案、運用、管理
②調査営業:①の提案を各処理業者へ問い合わせ、提案内容の作成

①または②を担当して頂きます。
どちらも顧客から直接「ありがとう」を伝えてもらえて
自分が役に立てたという実感を得られる仕事です。

必要なスキルや経験

要普通自動車免許
営業未経験OK
営業経験者優遇(業種問わず)

募集要項

勤務形態 雇用形態:正社員
勤務地 三重県四日市市日永5丁目11番15号
勤務時間 8:30~17:30(休憩1時間)
給与 想定年収:3,500,000円~4,500,000円
月給:250,000~320,000円
賞与:年2回
諸手当 家族手当:配偶者5,000円 子ども1名につき5,000円
残業代別途支給
交通費支給(規定あり)
休日・休暇 年間休日120日
・土日祝休み
・年末年始、GW、夏季休暇あり
・有給休暇(入社6ヶ月後10日発生)
福利厚生 ・資格取得支援制度あり
・家賃補助あり(家賃の50%を会社負担)※期間1年間、上限30,000円
・引っ越し手当あり
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